■旭川にもパラダイスが !?    2016年5月14日~15日

 5月15日(土曜日)・・昼まで仕事  5月16日(日曜日)・・朝から町内会の仕事

という事で、近場に出掛ける事にしたのですが、近場で行ってみたい所と言えば、まずは真っ先に「旭川モンゴル村」です。

 

実は今迄何度もコチラに通り掛かりの際に視察に行った事があるのですが、ホームページやキャンプ場ガイドブックの利用条件と実際の利用条件が随分違っている為、利用した事がありませんでした。

例えばオートキャンプOKとガイドブックには書いてある→実際聞いてみるとダメ、通年営業している→実際はしていない等、ルールがよく分からないのです。

 

今回は実際に利用してハッキリさせようと訪れたのですが・・・そこは正にパラダイスでした。(パラダイスの意味は後でご説明します)

私の住んでいる所からも近く、非常に気楽に出掛ける事が出来ます。

旭山動物園まで車で数分の好立地です。

午後3時に到着しましたが、管理人さんがおらず、暇つぶしにアチコチ散策します。この画像は手作り展望台からモンゴル村を撮影しました。

右手手前の建物はステージ、その前の芝生はキャンプ場、そして奥にはモンゴルのゲル、左には屯田兵の元住宅や現在使っている馬小屋、ずっと奥には各種体験が出来るビニールハウスやお風呂や水洗トイレの施設が建っております。

結構お金が掛かっていますねぇ。そして何でもござれ!のこの雰囲気。

 

    うーむ・・パラダイスの予感がするなぁ!!

 

■パラダイスとは?■

朝日放送の高視聴率番組「探偵ナイトスクープ」において、私設の独創的なテーマパークの事を指します。しかし、独創的なだけでは認められず、運営されている方の施設に対する熱心な愛情が感じられなければなりません。

「旭川モンゴル村」をネットで調べてみるとNPO法人で、旭川市とモンゴルの経済的・文化的交流を目的とし、有志11人によって設立されたようです。

代表者は現在80代の方で、地元の名士と聞いた事があります。

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誰も居なかったのですが、無人だったらテントは張っていてイイヨと事前に言われていたので、ひとまずテントを設営。

午後5時近くになってとても感じの良いお婆ちゃん(自称80歳)がやってきました。

代表者の奥様らしいです。

 

「今日ねぇ。いつも管理受付をお願いしている人の体調が悪くてねぇ~。

 無人だったんよ」

「飲食物の売店も休業していて何も用意できないのでゴメンね~」

 (HP上では流しそうめん・ピザなどが食べられるとなっている)

 

■私■「オートキャンプは出来るんですか?」

■お婆ちゃん■「できないよ(やはり出来ないんだ・・)

■私■「でもね。最新のキャンプ場ガイドブックには出来るとなっていますよ~」

■お婆ちゃん■「あらホント! これ昔の情報だわ~」 

     (キャンプ場ガイドブックの亜璃西社さん。ちゃんと取材している~?)

■お婆ちゃん■「でも今日はあなたの貸し切りだから、芝の横に停めていいよ」

■私■「おお、ありがとうございます。ではお言葉に甘えて・・」

 

旭川モンゴル村は旭川市の街並みを一望できる高台にあり、気持ちが良いです。

宿泊用ゲルの内部は大体8畳位あって、ベッドが3つ用意されております。ゲルの入り口は1.6m位の高さしかなく、内部の一番高い所は2m近くあると思います。

モンゴルからの直輸入品を使っているらしく、装飾が美しいです。

 

尚、このゲルは1棟3,000円で借りられます。布団も別途レンタル可能です。

意外と安いですよね。冬季もやっているそうで、真冬に宿泊していった方もいるそうですよ~。

2011年に開村時には横綱白鵬関や旭天鵬関がこの地を訪れています。驚き。。

お婆ちゃんが施設を一つ一つ丁寧に案内してくれます。

巨大なビニールハウスの中には「ピザ釜」「流しそうめんの滑り台」そして何故か「カラオケのステージ」や「庭池」まであって和洋折衷ごった煮状態であります。

兎に角、楽しいものは全部採用!って意気込みが感じられます。

上の建物は明治25年(西暦1892年)、屯田兵が北海道に入植した際に建てられた住宅を当地で再建したもの。

実はキャンプ場のガイドブックにはコチラにも宿泊出来ると書いてありましたが、お婆ちゃんに尋ねると出来ないそう。

何故なら現在はギャラリーになっているからだそうです。

お婆ちゃんがギャラリーに入るのを強く勧めるので入場してみると・・

何故、屯田兵の住宅に「ムーミン」の絵が!?? 

沢山掛かっている絵はおそらく全て素人さんが描かれたものと思われ、大半は大雪山などの風景画や花の絵でしたが、一番目立つ所にムーミンの特大の絵が2枚掛かっていました。ムーミンと屯田兵に何の関係があるのでしょうか~? ^^。。

お婆ちゃんが私に感想をノートに書いて行ってね~と仰りました。

ノートを手に取ると直近に外国人観光客が書いたと思われる一文が。

Mike and Mimic came here. but we can't see anyone. (マイクとミミックがココに来たよ。だけど誰も居なかった・・)

この日はたまたまなんですが、これだけの施設で無人だったのでビックリしたでしょうねぇ。日本じゃなかったら大変です。

お婆ちゃんの話だと結構外国人の方も来るらしく、先日も五右衛門風呂に大喜びだったそうですよ~。

パラダイスに欠かせない、手作りの遊具と手書きの遊び方説明。

上の遊具は寺の鐘の撞木(鐘を打つ棒)の様な動かし方で遊ぶようだ。

安全性の問題の為に公園から老朽化したブランコや滑り台がドンドン撤去される現代において、こういった手作りの昭和的遊び道具は貴重です。

馬や山羊が放牧されている。ウサギはキタキツネに食べられて全滅したそうな^^;

なんとコチラではトラクターの乗車からパラグライダー体験まで出来るのだ!

但し管理人不在のモンゴル村では殆ど実現出来ない体験メニュー。

 

午後5時に栃木県からゲルを予約していた若いカップルが到着したのですが、お婆ちゃんがシャワーは現在故障していて使えず、食べ物も一切提供出来ないと説明していました。

栃木県から予約してまで観光で来られたので少々気の毒でしたが、まあこれがパラダイスたる所以なのです。アクシデントも旅の思い出・・かな?

 

そのカップルは結局、風呂や食事は旭川市街まで行くとの事。ジンギスカンはどこが美味しいですか?と聞かれ、大黒屋さんを紹介しました。

私は500円を支払って五右衛門風呂を楽しみました。

薪は使い放題。1時間位で沸きました。薪の焼けた香りを嗅ぎながらの入浴は贅沢でした~。30分位はノンビリしていたなぁ。

ひとっ風呂浴びて休憩。旭川の街並みが一望出来ます。心が安らぐわ~。

栃木から来たカップルは少し離れたゲルでの宿泊だし、その2人も今は旭川市街に飲食と風呂に出掛けたので、このキャンプ場は貸し切り状態です。

夕飯は「クスクスを使ったパエリア」です。クスクスは世界最小のパスタと言われていますが、お湯で簡単に戻せますし、ナカナカ美味しいのです。

そこにパエリアの素とエビやイカを投入します。

クスクスなら米と違って10分位で出来るので面倒な時におススメ。

クスクスは1合分。サッポロビール黒ラベルのエクストラブリューと一緒に頂く。

場内に照明は無く、生まれ育った旭川の夜景はとても綺麗でした。

そんなこんなで午後9時には就寝・・・

五右衛門風呂を沸かす時に散々薪を燃やして煙を浴びたので、焚き火はせず・・

午前1時から2時間だけオードリーのオールナイトニッポンを聴いて二度寝。

午前4時起床

明け方の気温は7℃。無風だったので丁度よい肌寒さでした。

体感温度って風によって大きく変わるね~。前回のキャンプの時は酷い風で死にそうになったもんなぁ。

昨夜沸かした五右衛門風呂に行ってみました。60℃位の温度だったので、水でうめて朝風呂を楽しみました。いや~朝から温まってサッパリして最高でした~。

午前5時。朝ご飯は超簡単に「カロリーメイト」と「モンカフェ」。ホットサンドの準備もしていたのですが、昨日のパエリア1合が効いていて、余りお腹が空いていませんでした。

朝日に眩しく照らされる旭川の街を眺めながら。。日本製紙の煙突の煙はどこにいてもいい目印になるなぁ。(すみません。画像では見えません)

さ~て、これから町内会の行事に参加するかぁ~。という事で午前6時には撤収。

 

北海道の田舎を旅していると、飲食店やその他様々な施設の都会では考えられない良い意味でのザックリとした運営を目の当たりにします。今回のモンゴル村がその典型なのですが、何でもコンプラ!な、カチカチの現代において、昭和的な緩い感じを体験出来るのは、今時貴重です。

ビックリしますがコレを楽しまなければネ。(モンゴル村のHPが結構立派なので栃木から来た若い2人がどんな印象を持ったのか心配ですが・・)

 

という事で、モンゴル村さんには昭和的雰囲気を残したまま益々頑張って貰いたいですね。また来ます! では!^^/